ガマンしないで楽に話を聴3つのポイント

傾聴は「つらい」「ガマンが必要」「修行だ」という人がいますが、それは大きな間違いです。

傾聴がうまくなるためには確かに練習が必要です。

でもその練習は、ガマンやつらさを乗り越えるための練習ではありません。

聴く人自身が自由になり、本当の意味で相手の方の話を聴き支えらえるようになるための練習です。

今回は誤解されがちな傾聴について、ガマンしないで楽に聴くための3つのポイントを解説します。

よい行動を増やす

「~ねばならない」と脳が思考しているときは、心の中で「何か」を抑圧している状態です。

常識的な人ほど抑圧を頻繁に行っています。

そして、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム博士によると、「抑圧は最後は必ず脳のリバウンドで終わる」ことがわかっています。(出典:自分を変える教室)

ここでいう脳のリバウンドとは「もういやぁ~!」となって、それまでしていたことを放棄してしまうということです。

(ダイエット、勉強、仕事などで経験した人も多いでしょう)

また、「悪いことをしないでおこう」と思えば思うほど、余計に悪いこと考えてばかり考えしまい悪化することも分かっています。

そして、抑圧と爆発のくり返しは、さらにひどい抑圧と爆発を強化します。

ですから、傾聴に限らず、新しい習慣を身につけたいときは

「悪い行動を減らそう」

ではなく、別の具体的な「よい行動を増やそう」とするのが効果的です。

傾聴でいうなら、「言いたい気持ちを押さえよう」「反論は我慢しよう」ではなく、共感の姿勢について学び、共感の姿勢を実現することにエネルギーを向け集中することで、「聴かねば」→「聴きたい」に変わっていき、ガマンしているつらい感情が減り、聴き易くなります。

自分のためと思える時だけ聴く

日本ではまだまだ自己犠牲が美徳と言われます。

「してあげっぱたなし」にできるならそれでいいのでしょうが、人間、なかなかそうはいきません。

表面にでなくても内面ではしてあげた見返りを期待していたりします。

例えばボランティア活動は任意参加なのに、誰かに愚痴をこぼしたくなるような人は、その傾向が強いので要注意です。

たしかに、誰だって自分がしてあげたことで喜んでもらえたらうれしいものです。

でも、「聴く」ということでいうなら、本当に聴けている状態というのは、「喜んでもらえなくても聴いてあげたい」

と思えている時こそ本当に聴けているときです。

「人の為」と思っているうちはどこか「偽(ニセ)」があります。

「自分のため」と思って聴けるときだけ聴くようにしましょう。

自分に優しくなる

昔よく「人間の脳は、5%しか使われていない」と聞きました。

その後、「実は人間はいつでも100%脳を使っている。でも自分で自覚してコントロールできる意識(顕在意識)が5%で、残り95%は自分ではコントロールできない無意識(潜在意識)だ」という説を耳にするようになりました。

さらにその後、どうやらその自分でコントロールできる健在意識は5%もなくても、0.00…数%らしいと言われています。

正確な数値は科学の進歩により日進月歩するのでよくわかりませんが、結局、人間は自分では意識化できない無意識に大部分を支配されているということだけは間違いないようです。

当然、潜在意識は人間関係にも表れています。

人間関係は自分と自分との関係映し出す鏡です。

結果、

・自分に対して厳しく糾弾している人は、他人にの厳しく糾弾する

・自分に対して優しい人は、他人に対しても優しくできる

・自分に我慢を強いている人は、他人にも我慢を強いたくなる

・自分を愛せない人は、他人も愛せない(から愛をもらおうとする)

という形で「自分に対して使い慣れた方法」は、無意識のうちに他人にも投影されます。

確かに傾聴は、優しく相手を受け止めることです。

ということは裏を返せば、自分を優しく受け止められる人ほど、他の人のことも優しく受け止められる傾聴上手になれるというわけです。

まとめ

傾聴は人の話を聴くこと。

でももう一つ大きな視点で枠で見ると話を聴くだけでなくて、相手の存在をそのまま受け止めること、ということになります。

そして、相手の存在をそのまま受け止められる人とはどういう人かというと、「自分の存在をそのまま受け止めることができる人」ということになります。

自分が身をもって自分を受け止められて「よかった」と思える体験があるからこそ、他の人に対しても同じ方法を提供することができます。

誰かに対して聴き上手になるためには、さきに自分が自分の心のに寄りそい、支え、どんな時でも自分の心を受け止められる自分への傾聴上手になること。

それが傾聴上手になるための一番の近道であり、最終的な必須条件です。

エーデルワイスの寓話「幸せの青い鳥」の結末は結局、探し求めていた青い鳥は、自分の家にいたのでした。

「答えは自分の中にある」

外に目を向けたくなったときほど自分の中に答えを探しに行くのがいちばん近道なのです。

傾聴は我慢でも修行でもガマンでも修行でもなくて、「聴きたい」と願っている自分いう一人の人間の願望を叶えてくれる素敵な手段でしかありません。

自分に優しくなればなるほど、他と人にも優しくなれるなんて素敵だと思いませんか?

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